ネットショップの倉庫業務(入出荷/在庫管理)は一般的に下記図に表すように変遷することが一般的だ。
第1段階: 自社スタッフで運用
ビジネスが軌道に乗り日々の入出荷業務を行っている
在庫もオフィスや隣接したスペースにおいており、毎日夕方に宅配業者が荷物を取りに来ている
第2段階: 既に倉庫業務を3PL*に外部委託済みで日常業務を運用
決断をして3PLに業務委託済みで、毎日入出荷のデータを送付して対応してもらっている
第3段階: 規模の拡大に伴い自社のスタッフのみで業務を運用
コスト面や人的資源を有効に活用するために自社での運用に切り替えている
今回はどういう状況になったら、倉庫業務の外部委託を3PLの倉庫業者に委託を検討するか?
(第1段階->第2段階)
大きな理由として下記のような例がある。
・店舗において在庫をおくスペースがなくなった
・休み明けの出荷が、勤務時間内に終わらなくなってきて残業で対応するようになってきた
・これまでのビジネスの成長が今後も続くとすると対応できるかどうか?不安
決断の早い店主はすぐにやらなくてはいけない事項を確認し、スケジュールを引き、担当者を決めるが、実際にはなかなかそうはいかず、倉庫業務がボトルネックとなり、ビジネスの成長を阻害しているケースが多い
・自社の商品をすぐに届かない場所において、大丈夫だろうか?
・現在業務に携わっているスタッフの処遇をどうすれば良いか?(配置転換?お引き取り願う?)
取り扱い商品の特徴によって、若干の考慮すべき点はあるが、1日の出荷が10件/日超えたら外部委託を考え始めるべきです。その業務に携わっていることで特別な付加価値をお客様に提供していないのであれば、切り離した方が懸命です。
オペレーション業務を外部に委託することでビジネスの成長を加速させることが可能です。
従来から業務を定型化して切り出しやすいようにしてあげると外部委託はスムーズに行えます。
*3PL : (Third Party Logistics)の略。荷主企業に代わって、効率的な物流戦略の企画立案や物流システムの構築の提案を行い、かつ、それを包括的に受託し、実行すること。ちなみに1stは荷主企業と2ndは運送事業者のようです。